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2015年10月

2015年10月21日 (水)

奥州三十三観音の旅 満願しました。 2015.10.14

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奥州三十三観音 第二番札所 秀麓斎   ↑

私の奥州三十三観音の旅 2,015年2月20日第2番札所 秀麓齋(名取市)をスタート、10月14日第33番札所天台寺(岩手県二戸市)を参拝して満願することが出来ました。

この間、全札所と特別霊場3ケ寺合計36ケ寺についてブログを公開することができました。

このページから各札所のブログにリンクさせましたので、どうぞ興味ある方はアクセスしていただければ幸いです。

           高田 弘

第 一 番       那智山 紹楽寺          名取市

第 二 番        天苗山 秀麓齋          名取市

第 三 番       金剛寺 観音堂          名取市 

第 四 番       安狐山 斗蔵寺           角田市

第 五 番       名取千手観音堂            名取市

第 六 番      三聖堂(青龍山 瑞巌寺)    松島町 

第 七 番      富春山 大仰寺            松島町

第 八 番      両峰山 梅渓寺             石巻市

第 九 番      無夷山 箟峯寺               宮城県涌谷町

第 十 番      大嶽山 興福寺           登米市南方町

第 十一 番     香積山 天王寺           福島市

第 十二 番     大悲山 観音寺          福島県桑折町

第 十三 番      明王山 大聖寺           福島県桑折町

第 十四 番      法輪山 大慈寺           登米市東和町

第 十五 番      竹峯山 華足寺           登米市東和町         

第 十六 番      音羽山 清水寺           栗原市栗駒

第 十七 番      龍雲山 大祥寺             一関市花泉町

第 十八 番      松沢山 六角堂            一関市花泉町

第 十九 番       新山 観音堂             一関市花泉町

第 二十 番      中興山 徳寿院             一関市花泉町

第二十一番     円通山 観音寺            栗原市金成

第二十二番     楽峯山 勝大寺            栗原市金成

第二十三番     大白山 長承寺          登米市中田町

第二十四番     遮那山 長谷寺             登米市中田町 

第二十五番     妙見山 黒石寺           奥州市水沢区 

第二十六番     亀峰山 長泉寺             一関市大東町

第二十七番     東光山 観福寺           一関市

第二十八番     大善院 蛸浦観音         大船渡市

第二十九番     海岸山 普門寺            陸前高田市

第 三十 番      白華山 補陀寺              気仙沼市 

第三十一番     江峰山 聖福寺           八幡平市西根 

第三十二番     北上山 正覚院           岩手県岩手町

第三十三番     八葉山 天台寺           二戸市浄法寺町

特別霊場        関山 中尊寺             岩手県平泉町

特別霊場        医王山 毛越寺           岩手県平泉町

特別霊場       瑠璃光山 医王寺          福島市

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第10番札所 興福寺観音堂 ↑

2015年10月19日 (月)

八葉山 天台寺  岩手県二戸市浄法寺町

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二戸市浄法寺町に 八葉山 天台寺がある。
天台宗のお寺で、奥州三十三観音の33番札所です。

私の奥州三十三観音の旅も天台寺で満願となりました。
今年2月20日第2番札所秀麓齋(名取市)にお詣りしてから8か月間の巡礼でした。


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現在、本堂と仁王門は保存修理工事中でした。   

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本堂と仁王門は国指定の重要文化財です。

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1976年中尊寺管主であった今春聴(作家今東光)が特命住職として普山、本尊十一面観音の造立を発念し復興に着手したが、着任まなく病に倒れ、のち瀬戸内寂聴が住職として後任を勤め、復興に尽力しました。
毎月1回の法話の日には、境内に入れきれない程の参拝者で賑わっていました。
2005年に住職を引退、現在は名誉住職です。
私が参拝した数日前、11日にも特別法話が行われ、雨の中約2千人の方々がおこしになったそうです。約1年半ぶりです。以前は年2回程度行われたようですが、93歳の高齢になって、現在は不定期なようです。

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現在の本堂はこちらです。 ↑

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(仮)本堂の内部 ↑

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現在、宝物館にあるのが御本尊「聖観音菩薩」です。↑

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寺伝によれば、奈良時代神亀5年(728)に行基菩薩が聖武天皇の命を受けて、八葉山と命名し、山中の桂の大木を刻んで本尊聖観音菩薩とし、天皇直筆の額を掲げて開山したと伝えられている。
草創の正確な時期は不明であるが、寺に伝わる仏像の制作年代から平安時代には寺観が整っていたと思わています。

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宝物館には十一面観音菩薩像など多くの仏像 ↑


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観音堂(?) ↑

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菩薩(観音菩薩)坐像 ↑

東北歴史博物館 特別展 「みちのくの観音さま」でお会いした観音様です。

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本堂には階段を上って行かねばなりません ↑

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境内には石仏が数多くあります。 ↑


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天台寺山道 入口 ↑


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登り口には鳥居もありました。 ↑

2015年10月18日 (日)

北上山 正覚院  岩手県岩手町

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岩手県岩手町御堂に天台宗 北上山 正覚院があります。
奥州三十三観音 第32番札所です。

「御堂観音」の通称で親しまれている観音様です。
大同2年(807)に坂上田村麻呂が奥州平定の折、敵味方の戦没者の慰霊と天下泰平、五穀豊穣を祈願して一宇を建立して、十一面観音を安置したといわれています。

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のちに、この十一面観音は紛失したそうです。
その後、天喜5年(1057)前九年の役の際、頼義、義家の軍は炎天続きで飲料水に事欠いたが、義家が観音堂に籠り祈願したところ、夢枕があって、杉の根もとを掘ると清水が湧いてきたと伝えれています。「ゆはずの泉」と名付けられました。

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この霊験に感動した頼義、義家  父子は観音堂を改築し、 義家の護持仏「千手観音」を安置し、堂名を新通法寺正覚院と命名したと伝えられています。

その後、元亀・天正(1570~1591)の頃、世の乱れのどさくさで千手観音は一時行方不明になりましたが、秀吉の手に渡り、秀吉が護持仏としていました。
やがて、家臣の蜂須賀隆長に恩賞として渡り、息女春子姫が南部藩に輿入れの際、形見の護持仏として与えたため再び南部の地に戻ったと伝えられています。

南部家の家宝として護持され、正覚院にはその分霊が奉安されたそうです。


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本堂 内部 ↑

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本堂に祀られている仏像 ↑ ↓

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「ゆはずの泉」は北上川の源泉とされている。

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水が湧き出ている ↑

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湧き出た水はやがて北上川に ↑

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2015年10月16日 (金)

江峰山 聖福寺  岩手県八幡平市西根

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聖福寺本堂 ↑

岩手県八幡平市西根に曹洞宗 江峰山 聖福寺があります。
 奥州三十三観音 第31番札所です。
聖福寺は、慶長3年(1598)に初代の寺田城主である北愛一彦助の開基で、盛岡市永泉寺二世尽室長呑禅師の開山と伝えられています。

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聖福寺の御本尊 釈迦牟尼仏 ↑


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本堂の内部 ↑


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本堂には光昧地蔵菩薩が祀られています。 ↑
岩手県指定文化財です。


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白坂観音堂 ↑

本堂の右手前に三十一番札所 観音堂(白坂観音堂)があります。
もと鹿角街道沿い七時雨山麓にあったと伝えられている。
聖武天皇は蝦夷に信仰心をもたせ、心を和らげる意図をもって、神亀5年(728)勅願所として白坂観音堂を建立させ、将監吉次に御本尊 七面観音像を鋳造させました。

天台寺と同じく行基に開眼させたと伝えられています。

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市指定文化財の鰐口 ↑

その後、朱雀院が延長8年(923)建立された天台宗寿応山沢両寺に遷宮されており、沢両寺からは縁起を刻した大鏡が残されている。
七面観音は大鏡の懸仏のように思われています。
観音堂はもと別当修験南嶽院にあったが、明治の廃仏毀釈により明治8年(1875)揃って聖福寺に安置されています。

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庫裏 ↑

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聖福寺の裏山に寺田城跡があります。

 

2015年10月 7日 (水)

医王山 毛越寺 岩手県平泉町

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岩手県平泉町に天台宗 医王山 毛越寺があります。
特別史跡・特別名勝に指定されていますが、奥州三十三観音 特別霊場でもあります。

毛越寺は慈覚大師円仁が開山し、二代基衡から三代秀衡の時代に多くの伽藍が造営されました。
往時には堂塔40僧坊500を数え、中尊寺をしのぐほどの規模と華麗さであったといわれています。

奥州藤原氏滅亡後、度重なる災禍に遭いすべての建物が焼失したが、現在大泉が池を中心とする浄土庭園と平安時代の伽藍遺構がほぼ完全な状態で保存されています。

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毛越寺 本堂 ↑

本堂は一山の根本道場で、平安洋式の建物です。平成元年に建立されました。
造営当時の伽藍は中尊寺をしのぐ規模で「吾が朝無双」と称された。


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本尊 ↑

本尊は薬師如来で、平安時代の作です。
本尊の脇士は日光・月光菩薩、さらにその周りには本尊守護の四天王が安置されています。

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境内に広がる大泉の池は、修復整備され平安時代の浄土庭園の素晴らしさを今に伝えている。

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池に水を引き入れる「遺水」も当時のままで、毎年5月には、「曲水の宴」が催される。

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常行堂 ↑

正月20日に、境内常行堂で行われる二十日夜祭では中世芸能「毛越寺の延年」が古式ゆかしく行われている。

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2015年10月 6日 (火)

関山 中尊寺 岩手県平泉町

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中尊寺は嘉祥3年(850)慈覚大師円仁を開創とする天台宗の古刹です。
昭和33年別格大寺に昇格、天台宗東北大本山の称号が許されています。

奥州三十三観音巡りの特別霊場(番外札所)でもあります。

その後、12世紀のはいめに奥州藤原氏初代清衡によって大規模な堂塔の造営が行われました。
藤原氏滅亡後、度重なる火災によって、多くの堂塔が焼失したなか金色堂だけが当初のまま残り、その堂内には奥州藤原氏のご遺体が納置されています。

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金色堂 ↑

月見坂を上り本坊前を通りさらに進めば金色堂があります。

金色堂を保護する目的で建てられた覆堂は昭和43年完成の二代目。
初代は旧覆堂として金色堂の近くに移設されました。

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旧覆堂 ↑


清衡の中尊寺建立の趣旨は、11世紀後半に東北地方で続いた戦乱(前九年・後三年合戦)で亡くなった霊を敵味方の別なく慰め、「みちのく」といわれた東北地方に仏国土を建設するというものでした。

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本堂 山門 ↑
清衡は長治二年(1105)より中尊寺の造立に着手します。
まず東北地方の中心にあたる関山に一基の塔を建て、境内の中央に釈迦・多宝如来の並坐する「多宝寺」を建立し、続いて百余体を安置した釈迦堂を建立します。

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中尊寺 本堂 ↑

清衡は釈迦如来により説かれた法華経に深く帰依しました。
法華経の教えに浄土教や密教を加え大成された天台宗の教えに基づき伽藍が建ち並び、吾妻鏡によると、寺塔が40、禅坊が300におよんだといいます。

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本尊 釈迦如来 ↑





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白山神社 拝殿 ↑

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白山神社 本殿 ↑

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白山神社 能楽堂 ↑

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釈迦堂 ↑
   

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芭蕉像 ↑

「五月雨の隆のこしてや光堂」

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月見坂 ↑   

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