法輪山 大慈寺 登米市東和町米川
奥州三十三観音 第十四番札所 法輪山 大慈寺は登米市東和町米川にあります。
この寺は,開山以来たびたび災害に遭って、堂塔をはじめ多くの寺宝を失い、寺の由緒について詳しく分からないそうですが、平泉藤原秀衡が開創したと伝えられている。
当初は天台宗で、諏訪森大慈寺と号し、藤原氏隆盛の時代は栄えたが、藤原氏滅亡(1189)とともに衰退し、やがて廃寺同様になりました。
永享元年(1429)に奥州市水沢区黒石にある曹洞宗東北大本山正法寺4世の中山良用和尚が自らの隠居寺として入山し、天台宗を曹洞宗に改めて再興、山号も現在の法輪山大慈寺としました。
正法寺門派536箇寺中の8箇主寺のひとつです。
14番札所 ご本尊 聖観音菩薩 ↑
正法寺門派536箇寺中の8箇主寺のひとつです。

14番札所 ご本尊 聖観音菩薩 ↑
当初の14番札所ご本尊は運慶の作と伝えられていたが、火災によって焼失し、現在のご本尊は後に奉納されたもので、作者も年代も定かでないそうです。
米川の五日町地区に伝わる火伏行事で、大慈寺境内の秋葉山大権現と諏訪森大慈寺跡に火伏祈願した後、町に出て家々の屋根に水をかけて歩きます。
約800年の歴史があるといわれる、国の指定重要無形民俗文化財にも認定されている歴史あるお祭りです。
地区内に住む男たちがわら装束に身を包み、顔に墨を塗って神様の使いとなり、家々の前に用意された水を家にかけ、町中の火伏を祈願します。
男たちが身につけているしめ縄のわらを抜き取り、屋根に上げると火伏のお守りになると伝えられています。
「水かぶり」は奇声を発しながら町内を駆け抜けて行く厳寒の荒行であります。
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