竹峯山 華足寺 登米市東和町
山門 ↑
山門は、寛政11年(1799)伊達家9代周宗公の祈願により建てられた。
登米市東和町米川に奥州三十三観音第14番札所 真言宗智山派 竹峯山大悲院 華足寺がある。
征夷大将軍坂上田村麻呂が大同2年(807)蝦夷との戦いで、敵・味方の戦争犠牲者の迷魂を鎮撫するために、建立したと伝えられる。
華足寺観音堂 ↑
華足寺の鱒淵馬頭観音は坂上田村麻呂により建立された奥州7観音のひとつ。 ↑
坂上田村麻呂の活躍には、「葦毛の名馬」の働きがあったといいます。
その名馬が息絶えたのがこの鱒淵の地であり、馬の霊を弔うため、「馬頭観音」が祀られました。
馬頭観音としては日本最古であり、又最大であります。信者は遠く関東、関西からも多くの競馬関係者が参詣にきたいます。
現在の本堂は、天明6年に再建されたもので四間四面総欅造りであります。
坂上田村麻呂の愛馬を祀る奥の院 ↑
山門とともに県文化財指定の客殿は八間に五間、単層入母屋造り桟瓦葺である。
西南隅に玄関が付くが、内部の部屋の造り、配置等から「お成玄関」と考えられる。
境内にある及甚の記念碑 ↑
鱒淵出身の及川甚三郎は明治39年、日露戦争と冷害により生活困窮に陥った地域を救おうと村民等82人を募り、帆船「水安丸」で新天地カナダに密航した。
現地で漁業、農業、製造業など幅広く事業を展開し、生活していたドン島は及川島と呼ばれるまでになった。
そのパイオニア精神は今に引き継がれ、カナダバーノン市と姉妹都市として交流している。
このことを題材に新田次郎が小説「密航船 水安丸}を書いている。
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