両峰山 梅渓寺 石巻市牧山
奥州三十三観音の旅 2か所目は地元石巻市牧山にある第8番札所両峰山 梅渓寺に参拝しました。
梅渓寺は貞治2年(1363)、奥州市水沢 「正法寺」二世月泉印の法嗣 無盡天全の開山です。その頃、石巻地方は天台宗の勢力が強い地域でしたが、曹洞宗布教の拠点寺院として、牧山に建てられました。
魔鬼山寺(牧山寺)跡 ↑
牧山はかっては魔鬼山といい、この地方の豪族大嶽丸一党の本拠地となっていた。
坂上田村麻呂は奥州平定の際に、この山に入って一党を滅ぼし、そこに一宇を建立、将軍の陣中守り本尊龍乗聖観音菩薩を安置しました。
魔鬼山寺(牧山寺)と号し、戦死者の供養と国家鎮護、五穀豊穣、海上安全を祈願したのが創始の由来として伝えられています。
やがて将軍が都に凱旋するにあたり、よき助言者として将軍に仕えた延鎮僧都を開山として護持せしめたといわれ、「延鎮僧都魔鬼山寺旧跡」と刻した石碑が今も残っています。
延暦17年(798)には観音堂が建立され、本尊 龍乗聖観音菩薩が安置されました。
江戸時代の「封内風土記」によりますと、観音堂の別当寺は天台宗長禅寺(初めは牧山寺)であったそうです。
魔鬼山寺は牧山寺と呼ばれるようになったが、万治年間(1658~1660)、栄存法印入山して再興をはかり長禅寺と改めた。
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