天苗山 秀麓齋 名取市高舘
最初の巡礼は第二番札所 「天苗山 秀麓齋」です。
宮城県名取市高舘吉田字上鹿野東にある曹洞宗のお寺です。
お寺ですが「齋」という名です。
全国でも珍しく、日本三齋の一つといわれ、創建は延暦17年(798)征夷大将軍坂上田村麻呂が奥州に蝦夷平定の軍を進めるにあたり戦勝と天下泰平を祈願するため、信仰する西国清水寺の観世音をこの地に勧請したことに始まります。
ご本尊 ↑
ご本尊 聖観世音菩薩は別名「利勝観音」と称し、坂上田村麻呂の戦勝を祈願し、そのご加護により大任を果たし得たという故事に因むものです。
室町時代・文明年間(1849~1486)に天台宗から曹洞宗に改宗しています。
伊達政宗は慶長2年より翌春3月まで滞留し、千体菩薩を奉納しています。
本堂 ↑
山門 ↑
鐘楼 ↑
弁財天 ↑
文殊菩薩 ・ 弥勒菩薩 ↑
地蔵尊 ↑
3・11 観音 ↑
東日本大震災に遭遇し、犠牲になられたすべての方々を供養し、み魂を慰め見守っていただく為、この3・11(み・いい)観音を奉安いたしました。
慈しみの目にて人々を”いただき、かかえ”お守り下さるでしょう。
不動明王 ↑
奥州三十三観音霊場
奥州札所はいつ頃から設けられたのか定かではありませんが、保安4年(1123)にはすでに慈覚大師開基の三十三観音霊場(奥州古札所)が設定されていました。
その後、名取の老女「旭」という神子が西国に倣い新たに三十三観音霊場を定めてからは、新しい札所が大いに栄えました。
その後、時代の流れにより幾多の盛衰を経て、宝暦11年(1761)に、現在の札所が復興されました。
現在の札所は福島県に3か所、宮城県に18か所、岩手県に12か所にわたり三十三番札所天台寺を札納めとしています。
秀麓齋は奥州札所連合会の事務所になっており、納経帳や札所巡礼に関して、指導や助言を受けられます。
私も秀麓齋から納経帳購入しました。
そんなこともあって、奥州三十三観音巡礼のスタートは「秀麓齋」としました。
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