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2013年12月25日 (水)

ホヤ採苗のための作業  前網漁業生産組合

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12月25日 前網漁業生産組合では採苗のための作業を行いました。
カキ殻に穴を空け、ロープに85個前後のカキ殻を通したものを、筏(延縄式)に吊下げる作業です。

●延縄式養殖施設
  約100mのロープを「浮き」で浮かせ、両端をアンカーで固定させたもの。


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031    浮き玉(左)



         アンカー(右)





前網漁港で船に原盤(牡蠣殻にロープで穴通ししたもの)を積み込む作業(動画) ↓




ホヤは浮遊期間が短い生物で、採苗適期に行うことが大切です。
冬至頃の水温10~11℃植物プランクトンが増殖の増殖が始まるそうで、その時が採苗適期です。

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冬至である22日(日)は海が荒れていたため、25~26日に実施することになりました。
前網漁業生産組合では約100mのホヤ筏(延縄式)を7台設置し、1台当たり600連垂下します。

養殖場で作業する漁師の皆さん(動画と画像) ↓




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今回の作業は、今年6月11~13日慶應義塾大学ワンダーフォゲル部OBの皆さんにお手伝いいただいた時、殻通したカキ殻も使わせて頂きました。↓

二人が掲げているのが殻通しした牡蠣殻です。(写真 下)
一人の人が持っているのが2連分です。
これをホヤ筏(延縄式)に吊下すことになります。

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慶應義塾大OBの皆さん(2013.6.13) ↓

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ホヤの養殖は宮城県で開発され、牡鹿半島以北の県北中部海域の主要な養殖産業として重要な地位を占めており、隣県岩手県にも養殖技術が伝播している。
ホヤの生産量は、宮城県が全国の約70%を占めている。
その中心は前網浜のある鮫ノ浦湾である。

Photo


ホヤ筏(延縄式)に吊下げられ、成長したホヤ ↑


Photo_2

Photo_3

マホヤは海のパイナップルと称され、夏の味覚としてなくてはならないマホヤである。
独特の風味は食べ慣れた人には堪らない魅力であるが、初めての人には少しきつすぎるかもしれない。




マホヤは、採苗してから2年ぐらいは余り大きくならず、以降の半年で大きくなり、出荷出来るようになる。
つまり、採苗を開始してから2年半、即ち3年目の5月頃から出荷するものを3年コ、さらにもう1年置いて出荷するものを4年コと呼んでいる。



剥き身出荷(3年コ)は5月中旬頃から8月中旬にかけて、生産者が加工場で剥き身処理したものを出荷、殻付き出荷(4年コ)は1月中旬から7月にかけて殻のまま出荷している。

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